あっさり食べる
天下一品 新宿西口店に行き、なんのためらいもなくあっさりを頼む。
「ラーメン!あっさりで」
「はい!こってりでよろしかったでしょうか」
「いや、あっさりで」
「え、あっさりで?」
「あっさりで」
「あっさり、、?
えっと、ご注文繰り返させていただきます。
ラーメンの”あっさり”で
よろしかったでしょうか?」
店員さんはしばらく耳を疑っていたが、もう僕はブレない。
「天下一品のあっさりはこってりしている」
この事実が僕を後押ししてくれている。
たとえ、店を出た所で群衆に囲まれ、「あっさりはあっさりやろ!」という心無い言葉を浴びせかけられても大丈夫。
「それでも、あっさりはこってりしている」と涼しい顔で言ってやる。
あっさりとの邂逅
そんなことを一人で考えているうちに、あっさりが来た。
食べる。
こってりしつつも、あっさり淡麗
端的に言えば、こってりしたしょうゆラーメン。
スープに浮かぶ背脂が、視覚的にも食欲をそそる。
こってりしたあっさり とはよく言ったもので、見た目と一口目のこってり感、後味のキレが独特のバランス感。
麺のうまさが際立つスープ
また醤油ラーメンといういつもと違う観点で天下一品のラーメンを食べてみて改めて感じるのは、 天下一品はスープだけでなく、麺も独特であること。
自分は特段ラーメンマニアではないので知らないだけかもしれないが、 極端な言い方をすれば、パスタに近いような弾力、歯切れの良さ、全てが他に類を見ない気がする。
念願のあっさり 感想
長年逃し続けたあっさりチャンスをやっとモノにすることができた。
初体験の天下一品のあっさりは、いい意味で予想を裏切ってくれる美味しいラーメンであった。
ただ、一生に一度のあっさりを食べて満足してしまった節がある。
次に天下一品に来て、あっさりを食べるかどうかは分からないし、
隣の人が頼んだこってりは
やっぱりおいしそうだ。
秘められたあっさりの可能性
ひとまず、あっさりの感想を天下一品の社員さんに伝える。
「あっさり初めて食べさせていただきましたが、めっちゃ美味しかったです」
「そうでしょ、ネギとかニンニクとかチャーシューとか、色々トッピングしたりもできるんでまた試してください」
トッピングという可能性を知った私は閃いた。
あっさりラーメンにこってりなトッピングを載せることで、
ほぼ全ての天下一品愛好家の悩み、
「天下一品に来たからにはこってりを感じたい」&「あっさりに一度はチャレンジしてみたい」
その二つの相反する気持ちに同時に応えることができるのではないか。
「という訳で、こってりしたあっさりのトッピングおすすめアレンジを教えて欲しいんですけど、、」
「それいいですね!ちょっと社内で検討してみます!」
めちゃめちゃノリノリの天下一品本部から送られてきたあっさりのこってりおすすめアレンジはなんと36通り。
編集チーム総出で体を張って実食した結果、
“もっともこってりしていたあっさり”を発表します。